- | 次の10件
しま猫 こばん [かわいい やつ]
こばんは 子猫だったとき
うっすら しまのある くろ猫だった
こばんは 最近 習いたての魔法を つかって
しま猫に なってみることにした。
でも こばん の 魔法は まだまだ お勉強が たりず
変な しま猫 になってしまった。
「なんだかな~~」
「まっ いいか」
たちなおり が はやい
と ひとり つぶやく 変なしま猫 こばん
2月 の あったたかい 午後でした。
うっすら しまのある くろ猫だった
こばんは 最近 習いたての魔法を つかって
しま猫に なってみることにした。
でも こばん の 魔法は まだまだ お勉強が たりず
変な しま猫 になってしまった。
「なんだかな~~」
「まっ いいか」
たちなおり が はやい
と ひとり つぶやく 変なしま猫 こばん
2月 の あったたかい 午後でした。
イエローペットクリニック [Y氏 の コレクション]
イエローペットクリニック 丘の上の 黄色い家
その3階の屋根裏部屋には
空(そら)コレクターの Y氏が 住んでいた。
こばんは よく 診療所の裏の塀から べランにのぼり
裏窓から 入りこみ 階段を トントントン と のぼって
Y氏 の ところに よく遊びにいっていた。
今日のY氏は 空(そら)を保存している
大型 冷凍庫の奥で 何かを
大切そうに 丁寧に 扱っているところだった。
こばんは 猫のとくいな歩行様式
足跡をたてずに 後ろから近づいった。
Y氏の肩に ピィヨン と とびのり
Y氏の 手元を のぞきこむと
そこには 小さなハートが あった。
「それ だれかのハート?」 と こばん
「すいぶん前に ある青年から あづかったハートさ」 と Y氏
それ以上は きかなかったし Y氏も 何もいわなかった。
ただ きらきらして とても 澄んだ ハートで
大切な 思いがつまったハートであることは
こばんにも 感じとれた。
実に きらきらしていた。
ほんとに。
タグ:Y氏 の コレクション
イエローペットクリニック [妖精]
丘の上の 黄色い家
イエローペットクリニックには
いろんな 妖精がいた。
大きな窓のない 3階の屋根裏 の 部屋は
普段 あまり人がやってこないから
かっこうの 居場所だった。
この黄色い家が建ったころは
屋根裏 の 部屋も きれいで
先生 の 隠れ家だったが
今は ちがっていた。
夜は ここは だれもいなくなり
妖精たちが 好きかってしていた。
今日は 下の診療所 の 子猫の
様子を 見守っていた。
夜中に おなか を 空かすので
ミルクを シリンジで 飲ましてあげなくてはいけないのだ。
タグ:丘の上の黄色い家
くろ猫 こばん [ねこライフ]
ねこライフ の すすめ [ねこライフ]
ねこ の 名前は こばん
雨の中 天国に行きそうになっているところ保護
色んな人に 助けられ 家にやって来た。
そして うちの子に なった。
このころは フェレットと同じくらいだった。
力関係も フィフティ フィフティ
ときに こばんは フェレット に オチンチンを
かまれたりして 泣きべそをかいていた。
2人とも 小さいけど 大きな存在
かわいいやつだ。
雨の中 天国に行きそうになっているところ保護
色んな人に 助けられ 家にやって来た。
そして うちの子に なった。
このころは フェレットと同じくらいだった。
力関係も フィフティ フィフティ
ときに こばんは フェレット に オチンチンを
かまれたりして 泣きべそをかいていた。
2人とも 小さいけど 大きな存在
かわいいやつだ。
イエローペットクリニック [妖精]
彼女は 受付カウンターの端に 座り 本をんでいた。
そこは ちょっと 危ない場所だったが
いたいなら いればいい くらいの気持ちだったし
それに 妖精は うまくのがれることができるだろう と思っていた。
妖精は 患者の犬から見ると とても 興味深い存在で
それが カウンターに 無防備に 腰をかけているのだから
見逃すはずがない。
最初は、ヨークシャテリアが 妖精の読んでいる本を
パクリと食べてしまった。
妖精は びっくりして 待合室の上のほうに 飛びあがった。
彼女は、僕に 助けをもとめる目を 向けた。
僕は お客さんが 悪いことをしたと思わせたくなかったので
こんなところにいる 妖精が悪いのだ
食べられても 当たり前だ
いいんだよ かってにここに いるのだから と
笑いとばした。
妖精は 悲しい目をして
さらに 高く 舞い上がり
悪いことは 重なるものだ
待合室の天井扇風機に 羽をはじかれて落下した。
それが 最期 下に待ち構えていた犬たちに
追いかけまわれ 彼女は ばらばらに くだかれた。
それでも 僕は お客さんに 気をつかい
笑いごとにして その場を おさめた。
パートナーK女医も そんなところに いるからいけないんだ と
だれも 妖精を 心配するものはいなかった。
そう 妖精は 死んだりすることはない。
けど それ以来 その妖精は 現れなくなた。
妖精にっとては 心 や 気持ち の方が 凶器になるのだ。
愛されていない そう 感じたから。
僕は よく いい先生 と いわれる
猫の気持ち 犬の気持ち がわかる と 思っている。
でも 実際 ほんとに そうなのだろうか?
僕を慕って やってきた 妖精の気持ちさえ
大切にできなかったのに。
そこは ちょっと 危ない場所だったが
いたいなら いればいい くらいの気持ちだったし
それに 妖精は うまくのがれることができるだろう と思っていた。
妖精は 患者の犬から見ると とても 興味深い存在で
それが カウンターに 無防備に 腰をかけているのだから
見逃すはずがない。
最初は、ヨークシャテリアが 妖精の読んでいる本を
パクリと食べてしまった。
妖精は びっくりして 待合室の上のほうに 飛びあがった。
彼女は、僕に 助けをもとめる目を 向けた。
僕は お客さんが 悪いことをしたと思わせたくなかったので
こんなところにいる 妖精が悪いのだ
食べられても 当たり前だ
いいんだよ かってにここに いるのだから と
笑いとばした。
妖精は 悲しい目をして
さらに 高く 舞い上がり
悪いことは 重なるものだ
待合室の天井扇風機に 羽をはじかれて落下した。
それが 最期 下に待ち構えていた犬たちに
追いかけまわれ 彼女は ばらばらに くだかれた。
それでも 僕は お客さんに 気をつかい
笑いごとにして その場を おさめた。
パートナーK女医も そんなところに いるからいけないんだ と
だれも 妖精を 心配するものはいなかった。
そう 妖精は 死んだりすることはない。
けど それ以来 その妖精は 現れなくなた。
妖精にっとては 心 や 気持ち の方が 凶器になるのだ。
愛されていない そう 感じたから。
僕は よく いい先生 と いわれる
猫の気持ち 犬の気持ち がわかる と 思っている。
でも 実際 ほんとに そうなのだろうか?
僕を慕って やってきた 妖精の気持ちさえ
大切にできなかったのに。
s氏 の イエローペットクリニック [妖精]
人は 失くしてから
その存在の大きさ や 大切さに気づくものです。
なんでもない情景が 記憶から甦ってくる
それは 時と場合に関係なく 現れるのです。
そして 僕もそのひとりで。
最期に 彼女が 腰かけていた場所
ペットクリニックの受付カウンターの端っこ。
そこに 今は だれかから もらった
ピンクのガーベラが
スポットライトの明かりに照らしだされている。
輝いている 光の中の ピンクの色 と
そうでない 暗い影 の ダークな色の コントラストが
僕の目の端に ひっかかる。
何かの気配を感じて
カルテを書く手を休ませ
そちらに目をやると。
彼女が 見えたのです。
そして 心から あふれだした記憶は
自分でも 止めようがなかった。
小さな 記憶の かけら
または 小さな 思い出の? かけら
彼女は よく 本を読んでいた
ときおり 小さなあくびをして
クー と のびをしていた。
薄いオブラートのような 透明な羽を ふるわせながら。
そこに いたければ いればいい くらいの感覚。
無関心であったはずが
よく 見ている自分に びっくりすると同時に
自分が自分で おかしくなって
「ふっ...」と笑ってしまった。
花が 彼女に見えただけ
思い出 なんて 好きではない 僕が なぜなんだろう
そんな 言葉が 心に 浮かぶなんて
どうかしているよ。
グルミットのマグ の コーヒーを ひとくち飲み
そして また カルテに目をもどし ペンをはしらせた。
その存在の大きさ や 大切さに気づくものです。
なんでもない情景が 記憶から甦ってくる
それは 時と場合に関係なく 現れるのです。
そして 僕もそのひとりで。
最期に 彼女が 腰かけていた場所
ペットクリニックの受付カウンターの端っこ。
そこに 今は だれかから もらった
ピンクのガーベラが
スポットライトの明かりに照らしだされている。
輝いている 光の中の ピンクの色 と
そうでない 暗い影 の ダークな色の コントラストが
僕の目の端に ひっかかる。
何かの気配を感じて
カルテを書く手を休ませ
そちらに目をやると。
彼女が 見えたのです。
そして 心から あふれだした記憶は
自分でも 止めようがなかった。
小さな 記憶の かけら
または 小さな 思い出の? かけら
彼女は よく 本を読んでいた
ときおり 小さなあくびをして
クー と のびをしていた。
薄いオブラートのような 透明な羽を ふるわせながら。
そこに いたければ いればいい くらいの感覚。
無関心であったはずが
よく 見ている自分に びっくりすると同時に
自分が自分で おかしくなって
「ふっ...」と笑ってしまった。
花が 彼女に見えただけ
思い出 なんて 好きではない 僕が なぜなんだろう
そんな 言葉が 心に 浮かぶなんて
どうかしているよ。
グルミットのマグ の コーヒーを ひとくち飲み
そして また カルテに目をもどし ペンをはしらせた。
s氏 の イエローペットクリニック [妖精]
気が付くと 彼女は そこにいた。
なんの音もたてずに
空気すら 動かさずに
彼女は 何も 話さず
ぼくも 何も いわず
あたたかい 午後
柱の振り子時計だけが時を刻み
時が流れていた。
- | 次の10件