イエローペットクリニック [妖精]

丘の上の黄色い家

イエローペットクリニック

獣医さんが 飢え死にしないように

ありがたい 動物と暮らすための ルールがあります。


4月ごろから 狂犬病のワクチンが始まります。

その時期は、イエローペットクリニックにも 活気が出てきます。


他にも フィッラリアのお薬 や ジステンバーの ワクチン

こばん の だーいきらいな 猫のワクチンなどが

獣医さんの 生活を救います。


シモンツ院長先生は、 59歳とは思えない ストレートで黒い髪を

かきあげながら、「そろそろ 床屋さんに行こうかな。」 と 鏡を覗き込みます。


きれいな奥様の飼い主さんが、 たくさんやってくるので

とくに この時期は、 シモンツ院長先生は、床屋さんには、あしげに かよいます。


ときおり めがねを光らせながら ミグメ女医に 

「院長 治療に専念してくだい この エロがっぱ」

としかられていますが


創業以来 の 受付 兼 助手の 妻のような存在の ウトサさんといえば、

やきもち も 焼くこともなく またかと 大きくあくびをしています。

まあ サトウさんには もう一人 エリートの 本夫がいますので 

余裕の いわば 「へ の かっぱ」 でした。


しかし 自慢の 長い髪も 50歳ごろから 黒いけれども

さすがに 頭のてっぺんは、 薄くなり始め

(こ・これは ひょっとして ザ・ザビエル禿げ!?)


それを 気にしている シモンツ院長先生は、

つとめて おじぎをしないように しています。

幸い シモンツ院長先生は、 背が高いので

大好きな 女の人の 飼い主さんには 見つかる率が少ないのです。



シモンツ先生は、この時期には、 ミグメ女医の妹の エリーさんへの

ラブレターを書くことや いろんな理由をつけて 用事をお願いしデートに誘うことができなくります。


シモンツ先生は、結構 思い込みが激しいといいますか

いい風に考える楽天的といいますか、

患者さん の 飼い主さんの女の人は 皆 自分の ファンだと思っているので

ファンの期待にこたえなければいけない と エリーさんへの アプローチを控えるのでした。


診療所が 忙しいこともあって Y氏も 遊びに3階の 屋根裏部屋から 降りてもこず

妖精 と くろ猫 こばんも 静かに 診療室の奥の シモンツ院長先生のパソコンの椅子で

他の シモンツ院長の他の猫さんたちと 静かにしていました。


妖精たちは、空中を飛びまわれるので 

ワクチン注射を がんばっている かわいい子たちを 応援していました。


そして シモンツ院長先生の だれも なかなか 見れない 貴重な?

ザビエル化 しはじめている 頭を ながめながら

将来 髪の代わりなる カツラを 見つけてあげようと 思うのでした。



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