イエローペットクリニック ウトサさん [妖精]

マタ市は 山を切り崩して たくさんの 団地をつくったので

昔 山の尾根にあたるところには、大きな道路が

大きなへび のように よこたわっています。


丘の上の黄色い家  イエローペットクリニックは

その大きなへび のような尾根の道路を 少し裏に入ったところにありました。


最近 大きなマンション や ステーキのチェーン店ができて

のんびりしていた ノミナミ町も ざわざわしてきました。


その大きな ノッポのマンションは、イエローペットクリニックの西に建ったので

ほんのちょと ですが 見えていた富士山も

まったく 見えなくなりました。

悲しいことです。


それでも  隣の ダチマ市 と マタ市 の境めにある

イエローペットクリニックの周りは、 のんびりしている方で

一歩 ダチマ市に 入ると 山里の風景が 残っていました。


今日も ウトサさんは、夫2号の シモンツ院長先生 の

シモンツ院長先生が 興味ない飼い主さんへの態度や 

病気いついての 説明不足について しかっていました。


ウトサさんは、獣医ではありませんが 25年以上も

夫2号の シモンツ院長先生の 治療の助手をしていましたから

門前のこぞう のように 病気や薬 治療の 知識はありました。

深夜の往診 や 2人での泊まりこみの待機など いつも いっしょでしたし


夫2号の シモンツ院長先生を ひとりにするのも心配で

外食も 1人できない シモンツ院長先生を気づかって

食事や 身の回りのこと お金のこと その他もろもろのことを 世話をしてあげています。

どこから見ても ウトサさんは シモンツ院長先生の 妻でした。


妖精いわく シモンツ院長先生には、3人の妻がいるようだ


1人めは、 本当の奥様

2人めは、 ウトサさん

3人目は、 ミグメ先生


ウトサさんは家に帰っても 単身赴任の 本夫 1号も いなく

1人っきりなので ウトサさんも さびしいのでしょう。


丘の上の黄色い家 イエローペットクリニックには、

それぞれの 心のへこみを うめあわせる

微妙な人間関係のバランス で成り立っていました。


シモンツ院長先生は、 あいかわらず のんきに

ミグメ先生 の 妹のエリーさん と お茶をする 口実を 考えながら

今日も 狂犬病のワクチンに 励むのでした。


シモンツ院長先生 の 猫の モーちゃんは

ずっと そんな イエローペットクリニック の 3人を 観察しつづけて

人間 も 猫のぼくたちと なんらかわりのない 生きものなんだな と 思いました。

人間 も 猫 も 動物 だってことです。



ぽすと1.jpg





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